経営者は孤独です
この寂しさは、社内の管理職や従業員にはもちろんの事、家族でさえ本当の意味では理解してくれません。
では経営者は、この孤独とどのように付き合って、どう克服していくか、について私も創業経営者の一人として話をしたいと思います。
なぜ会社内で孤独なのか?
経営者、特に創業者であれば、常に孤独である事が多いのが現状です。
もちろん、他の誰よりも自分の事業を愛し、自分の事業の発展や、関わる人全ての幸せを願って経営しています。
中には、自分だけ儲かれば良い!という人も居るでしょうが、まともな経営者であれば上記の理念を抱いた方が多いと思います。
この、「他の誰よりも希望が高く、意識が高い」事が孤独を生む原因になっています。
管理職をはじめとした従業員は、経営者であるアナタほど会社を愛していません。
事業に対する意欲もアナタより低いのが現状です。
事業を良くしていきたい!この思いは一緒ですが、従業員はこの言葉通りの感覚です。
経営者であるアナタは、
事業を良くする=共同感覚として(みんなと)事業を通して幸せになる
という思いが強すぎます。
ですから、アナタはこう感じます。
「なんで従業員に、私の想いが通じないのだろう?」
「どうして、創業メンバーですら自分と考えやビジョンが違うのだろう?」と。
ここで創業メンバーのことが出ましたが、事業としてのビジョンは同じなのですが、それぞれの想いの中の『幸せの実現の仕方』が、代表権を持っているアナタとは違います。
なので、年月が経つと袂を分かつ創業メンバーが多くなるのです。
なぜ家庭内でも孤独なのか?
創業者、中小企業の経営者、個人事業主は、創業当初から充分な資金や、充分な人脈、充分な集客ができているはずが有りません。
ですので、自分は従業員や競合他社・他者の倍以上働いて、結果を出す事をまずは優先します。
この状態は少なくとも3年は続きます。
私の場合は、創業して12年になりますが、未だにワーカホリック状態です。(←全く自慢できる事じゃない;;)
すると妻や家族は言うでしょう。
「お金は生活できる分だけ有ればいいの!」
「それよりも、アナタにもっと家に居てほしいの!」と。
経営者になった瞬間から、アナタは「生活できる分だけのお金」というものの捉え方が変わりました。
しかし妻や家族は、これがサラリーマン時代と同じ感覚で居ます。
つまり『ある一定金額以上は、常に入ってくる』と思っているのです。
経営者であるアナタは違います。
常に全力で走っていないと、いつ困った状態に陥るか分かりませんので、アクセルを緩める事が出来ません。
貯金の額の問題ではありません。
そもそも貯金という感覚じゃないのです。
「これで後**ヶ月は、事業が困難に陥っても、みんなを食べさせていける!」という保険なのです。
おいそれと、手を出せるものではないのです。
でも妻や家族は、アナタと『共有できる時間』が少ない事に不満を言います。
これは、説明したところで家族には感覚的に理解できないのです。
悪くなると従業員や家族も敵に回る
もし事業が上手くいかなかくなったら・・・。
近くに居る人々が敵に回ります。
「この会社ヤバいんじゃないだろうか・・・。」
「社長はいつもワンマンだから、こうなったんだ!」
「だから私(妻)は、はじめから反対してたのよ!」
こんな事を言われてしまうでしょう。
良いときは・・・
「社長のおかげで、このご時世に給料もボーナスも貰えて、感謝してます!」とか
「アナタのおかげで、ウチは余所の家庭よりも裕福な暮らしが出来てるのよ。ほらアンタ(子供)達も感謝しなきゃダメよ!」
こんな風に、一時『分かってくれてる』ような事を言ってくれます。
でも悪くなると、先ほど言ったような事を言われてしまうのです。
どうすれば孤独から解放されるか?
結論から先に言います。
『共感覚を持つ仲間を持つ事』です。
同じ目線、同じ感覚のある人と付き合いましょう。
つまり、同じ経営者で、且つ「同じようなビジョンを持つ」人と付き合うほか解決できません。
異業種の人の方が、色々と意識し合わなくてすむので、良いかもしれません。
孤独を解消するために、一人で飲みに行っても、キャバクラやクラブのような夜の町に行っても本当の意味では、この孤独は解消できません。
それどころか、綺麗なお姉ちゃんに認められようと頑張っても、お金を失うだけで意味がありません。
お金が無くなれば去って行きますから。
異業種交流会に行っても意味がありません。
あそこは、ただの自慢大会か、営業目的の人ばかりですから。
カウンセリングを受けても意味がありません。
私も受けた事がありますが、彼らは答えはくれません。
同意してアドバイスをくれるだけです。
結局は自分で何とかするしかないのです。
スピリチュアルに嵌まるのは、更に危険です。
あれは、頭がお花畑な人がするものです。願っているだけでは幸せになれません。
波動が高いとか低いとか、本当はどうでも良いのです。
それは頭ではなく、心では誰もが理解している感覚ですから。
「じゃあ、どうすれば仲間ができるんだよ!」
そう思うでしょう。
よ~く周りを見てみて下さい。そんな人の候補が一人や二人は居るはずです。
その人と一緒にいると楽だと感じる人が。
でも忙しさを理由にして、そういう人との関係を疎かにしていませんか?
直接的に自社の売上に直結しないので、その人との約束は後回しにしていませんか?
その人との距離を縮めましょう。
こちらが楽に感じる相手は、多くの場合、相手も楽に感じてくれているはずです。
もし、誰もそんな人が居ないのなら、私に連絡してください。
そんな人ができるキッカケか、パイプ役になれると思います。
とにかく行動しましょう。
行動(アクション)を起こせば、良くも悪くもリアクションが帰ってきます。
一人で悩む必要はないですし、悩んで何も行動しないのが最も危険です。
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