「幸せになりたい?だったら原始時代からやり直せ!」第6話です。
今回は、仲間とのルール作りです。
話の区切りの関係で、今回は少し短めです。
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ブショを作る
そうして二人は、それぞれの生い立ちや生活ぶり、お互いの近況などをしばらくの時間話し合った。
そして、すぐに大の仲良しになった。
すると突然、リョクは何かを閃いたように目を大きく開くと、オトリに明るい笑顔である提案をした。
「そうだ!オトリ。僕たちで『ブショ』を組まないか?」
「え!ブショ?」オトリはとても驚いた。
この地方の村々では、多くの人々は一人で狩りをするのだが、その他にも狩りをするときのスタイルが数多くあり、その中の一つに『ブショ』と呼ばれるグループで狩り(ギョウム)をするスタイルが存在した。
「そう、ブショを作ろうよ!僕らのような一人では獲物を獲れない人を集めて、みんなで狩りをしようよ!」
リョクは自分の閃きに興奮しながら話した。
オトリは突然の申し出に大変驚いた。
そしてまた、さっきまでの明るい笑顔と違い、心配そうな顔で話し始めた。
「で、でも・・・、オイラ達が作ったブショなんかに入ってくれる人なんて居るかなぁ。」
リョクは包み込むような優しい笑顔を浮かべながら、しかし強い意志のある口調でこう言った。
「僕は君を見つけたじゃないか!大丈夫さ、きっと見つかるよ。」
さっきまで村人達の目を避けるように歩いていたリョクは、もうドコかへ消えていた。
きっと何人かでブショを作れば、今日の兄のように獲物を仕留めることが出来ると確信したからである。
「さぁ探しに行こう!」
リョクはオトリの手を引くと、意気揚々と歩き出した。
※次回に続きます。ご意見ご感想は記事の一番下のフォームよりお願いします。
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