会社を再生させたい・・・、その鍵はドコにあるのだろう?こんな事を考える経営者も多いと思います。
全ての答えは簡単です!現場に答えがあります。ですから社長や、その会社の実質的運営者やリーダーは、もっと現場に行けば良いのです。
これまで、日本の企業は優秀なモノづくりの現場に支えられて成長・発展してきました。
しかし現在、その屋台骨が疎外され、ワザが衰え、競争力をドンドン無くしていると思います。私もエンジニアの端くれとして、この状況を非常に危惧しております。
では、活力の源を甦らせるためには、いったいどうすればいいのでしょうか?
目次
根本的に見直さないといけない
昨今進行している変化は、根底からの変化だと思います。
これからは、これまでのような右肩上がりの成長・拡大を当然とする経済はもう無い!と思わなければなりません。
構造変化、経済の成熟化、情報化、高齢化などといった、直面している問題はこれまで経験したことのない厳しさを持っています。
この状況は、過去の発想や取り組みの延長線上では対応できないものだと感じます。
よほど考え抜いた策をとり、厳しい練習をこなさないかぎり、日本経済と企業が以前のように元気な横綱姿を見せることは難しいのかなぁ?と少し悲しくなります。
もちろん、復活する道がまったく無いというわけではないでしょう。
これまで蓄積してきたノウハウを活かし、努力と工夫を重ねて磨いてきた技術と技能をもって、色々な事に当たる事ができれば、必ず体力は復活し、勝負の勘を取り戻して、再び栄光の道を切り開くことができる!と信じています。
気→氣を充実させる
日本のモノづくりの確かさ、質の高さ、コストの安さなど総体の競争力の強さは、まだまだ世界的に見てもTopレベルだと思います。
時代とニーズの変化に対応し、キメが細かくカユいところに行き届くサービスも、ほかではなかなかマネのできないお家芸と言えるでしょう。
これをしっかりやれば、
決して負けはしない。
日は再び昇る。
と、私は信じています!
しかし今、多くの人が、この自信がどこかへ消え、何としても頑張り抜こうというヤル気も失せているように感じます。
景気・不景気という言葉には〝気″がついているように、病気と同じで〝気″がしっかりしなければ、元気が出てくるわけがないと思います。
ちなみに、気ではなく「氣」は、中が米という字になっていますよね。
これは、四方八方を意味しています。
ですので、充実した「気」を表現するときには、「氣」の方が言葉の意味に合っていると思います。
私は、これを取り戻すことが現在の日本の企業、とりわけ製造業を元気にするスタート台だと思っています。
各地での現場指導や講演においても、そう強調しています。
が、言葉でいくら
「元気を出そう!」
「自信を持とう!」
と叱咤激励したところで、一部の人を除いて何も変わりはしません。
やはり自信を裏づけるもの、ヤル気を促すものが、トップや管理者の心の中で沸き上がってこなければならないのです。
じゃ、どうすればいいの?
それを可能にするために、私は最近、次の5点を提唱し、お勧めしています。
1.企業の三悪
トップと管理者が、まずもって〝企業の三悪″を追放するために意識を改革することです。
企業の三悪とは・・・
1)暗い雰囲気
2)悪い品質
3)高いコスト
の3つです。
状況の厳しさに打ちひしがれ、暗い顔をして下を向いていては、できる事もできなくなります。
何としても難局を乗り切るという気迫を持ち、必ず成功させるという確信を持つことが重要です。
なぜなら、企業を変えることができるのは、ほかの誰でもない、企業のトップと幹部であることを決して忘れないようにしてください。
2.Topを狙う
モノづくりであれ、サービスであれ、現場第一線の技術と技能が、他のどこよりも優れたものにしなければなりません。
ランチェスターの弱者の戦略にも出てくるように、1番を目指すのです。
そのために、ベテランを大切にし、現場の作業者に、もっと光を当てなければなりません。
品質が高く、価格競争においても負けないモノづくりや、お客さんの心を打つ中身の濃いサービスは、小手先だけではできません。
口や文章でごまかすこともできません。
やはり基礎・基本の技術・技能から鍛えていかなければならないのです。
3.教育に力を入れる
モノづくりとサービスのレベルを競争できるものにするには、現場第一線の技術者・技能者、サービス担当者をたいせつにし、教育に力を入れる必要があります。
元気のない企業、坂を転がり落ちつつある企業は、トップや幹部が必ずと言っていいほど「うちには人がいない」とぼやいています。
人がいないのではありません。人はいくらでもいます。
自分たちが人を伸ばすことができず、せっかくの能力や個性を埋もれさせたり、潰してしまったりしていることに気がついていないのです。
まずは、自分の部下指導の誤り、無能さに気がつかなくてはいけないのです。
4.先頭に立つ
トップと管理者があらゆる問題の先頭に立って汗を流し、ネックの解決策を示し、実際にやってみせて、率先垂範することです。
社長は、社長室を廃止して、自分の机を移動式にし、問題のある現場に移した方が良いと思います。
デスクでいくら偉そうに命令しても、企業は良くなりません。
みんなが、いくら考えてもうまくいかないと悩んでいるとき、トップが現場に出てきて、みんなの見ている前で自ら手を下して具体的な対策をとる。
それで見事問題が解決すると、トップに対する信頼は不動のものになるでしょう。
また、みんなもそうなりたいと見習うようになります。
Topなんですから、尊敬されるに値する人物になりましょう。
5.人を大切にする
特に、現場の若者をたいせつにすることです。
トップと幹部は、若者の中に入り込み、彼らと喜怒哀楽をともにする必要があります。
もともと、生存競争では、若い彼らが勝つのです。
「最近の若者は・・・」
などと、愚痴を零している暇があったら、若者に見習う事を学んで下さい。
次の世代の担うのは、他でもない若い人達なのです。
と言っても、若い人達に好き勝手にさせる、という意味ではありません。
トップや幹部は、若い現場作業者のガキ大将にならなくてはいけません。
経営内容を良くして、待遇も引っ張り上げてやる必要があります。
現場の若者は、企業の今を支えてくれている中心であるし、これからを背負って立つ人物です。
彼らを育て、彼らの能力とエネルギーを活かすことができなければ、企業の明日はありません。
まとめ
如何でしたでしょうか?
ま、いつもの事ですが大したことは書いていません。
言われれば分かるような、当たり前のような、とてもシンプルな事ばかりです。
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