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幸せになりたい?だったら原始時代からやり直せ!#2

「幸せになりたい?だったら原始時代からやり直せ!」第2話です。

今回は人物紹介がメインになります。

ご意見ご感想は、記事の下からお願いします。

 

 


カイシャ村のキョー兄弟


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これは昔々の話。

まだ人類が農耕をおぼえる前の時代。

 

それは、まだ協力の無い時代・・・人々は狩りを行い、仕留めた獲物を食す生活をしていた。(ちなみに、この時代、この地方では狩猟の事を「ギョウム」と呼んでいた。)

 

 

あるところにカイシャ村という名の村があり、男女数十人のコミュニティで村は形成されていた。

村としての規模は決して大きくはないが、この地方全体では平均的な村である。(この地方では、この規模の村を「チューショー」と呼ぶ。)

 

この地方にも、非常に大きい村(この地方の言葉で「オオテ」や「ダイキギョ」、特に大きい村を「ザイバツ」と呼ぶ。)は存在するのだが、この地方全体の80~90%はカイシャ村のようなチューショーの村が占めている。

 

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この地方では、狩りは主に男の仕事であり、女性は木の実や野草等を採って生活をしていた。

多くの女性は、獲物の肉を獲ってくる男性と結婚をし、家庭を築くのであった。

 

家庭内では役割分担がされており、一般に男性は狩猟(ギョウム)へ、女性は家事と子育てを中心で行い生活をしていた。

しかし最近では女性が狩猟に行くことも多く、男性の立場が危ぶまれつつあった。

 

 

決して大きい獲物ではないが、女性の方が狩猟しやすい、女性に向いている狩猟も数多く存在し、女性の社会貢献度が大きくなってきていたのだ。

(この地方では女性が狩猟に出ることを「ダンジョビョードー」と言う。)

 

 

しかしカイシャ村を含めてこの地方の多くでは、他の村々との交流は特に多くなく、自分の村さえ良ければいい、という価値観が一般的であり、過干渉を嫌い、個人主義ではあるが村の秩序は保たれている、という社会状況が普通であった。

 

 

 

 


キョー兄弟


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そんなカイシャ村の外れに、キョーリョク、キョーソウという双子の兄弟が住んでいた。

双子の兄弟ではあるが2人は全く似ておらず、それは身体的な特徴のみに留まらず、性格まで正反対の兄弟だった。

 

 

弟のキョーリョク(以後リョク)は、小さい頃から喘息を患っており、あまり激しい運動をする事が出来なかった。

身体的には、特に自慢できるような事など何一つない、いたって普通の青年だった。

性格的には、芯は強いが自分の主張を強引に通すことはせず、何でも話し合いで進めていく温和な性格で、自然と回りに人が集まる、いわゆる癒し系なやわらかい雰囲気を持つ青年であった。

 

 

リョクとは反対に、兄のキョーソウ(以後ソウ)は、自信に満ち溢れた強気な性格で、しばしば村の青年たちともめ事を起こすのだが、そのリーダー的な存在に誰もが一目を置く存在であった。

また、身体的にも恵まれており、背も高く力は強い、将来を期待された若者であった。

 

 

さて、この時代、この地方に限らず多くの村々では、より多くの獲物の肉を獲ってきた強い男が、村の中でも社会的にも認められる傾向があり、狩猟結果の差によって個人に割り当てられる肉の量も大きく違っていたため、家庭を形成しやすい、つまり社会的に認められ女性にモテる男性というのは、狩猟結果が優秀な男性というのが一般常識であった。

 

個人への割り当て肉は、その他の様々なもの、例えば野菜や果物、狩猟道具などと交換が可能であった。

スゴイ狩猟結果を出し成功した者は、家庭内の雑務を任せる男性や女性(この地方では男性をシツジ、女性をメイドと呼ぶ。)を雇う事が可能になり、人々から尊敬と羨望の眼差しで見られていた。

 

 

今年、社会に出る年齢的に達した、リョクとソウは互いにこんな話をしていた。

「そろそろ僕らも家族を作って独り立ちする年齢になったね。ソウはどう?不安じゃない??」リョクが言った。

 

 

リョクは狩猟の練習でも、良い成績を得る事が出来ず、何となく社会に出る事を恐れていた。逆に兄のソウは、練習ではあるが狩猟成績も良く、社会に出る事を心待ちにしていた。

「は?不安なんてねぇよ。多くの肉さえ獲る能力があったら、モテモテのウハウハだろ!とにかく狩りに行って獲物を仕留めてくりゃ、カイシャ村での生活は安泰だよ。そしてカイシャ村でも成功すれば、きっともっと大きな村からだってスカウトが来るようになるぜ。そうしたら人生安泰ってもんだ!」ソウは自信満々に答えた。

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リョクはソウの迫力に圧倒されたが、何とか振り絞って答えた。

「そ、そうかな・・・。簡単かなぁ・・・。僕にできるかなぁ。狩りって激しく動き回るよね・・・。僕には喘息があるから、狩りは出来ないかもしれないなぁ・・・。」リョクは自信なさげに言った。

 
ソウは、「またか・・・」といった表情を浮かべ、呆れた顔でこう言った。

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「お前はそんなんだからダメなんだよ!ポジティブに考えなきゃダメだ。」

「なんでお前みたいなのが、兄弟なのか信じられないよ!喘息の事を言ってるんじゃない。お前みたいな性格だと、どこの村に行っても通用しないぜ!なんせ、いまの世の中は、狩猟が上手くて肉を獲ってこれるヤツが成功者なんだからな。」

「俺はガンガン肉を獲って、誰よりも成功してやるんだ。俺が成功したからって、お前のようなヤツに回してやる肉も何もないからな!自分で何とかする事を考えるんだ。いいな!」

 

 

 

※次回に続きます。ご意見ご感想は記事の一番下のフォームよりお願いします。

 


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