でも気が付くとイライラしていまって・・・。
どうすれば良いですか?
そんな時にはアンガーマネジメントがお勧めですよ。
怒りの感情とは、上手に付き合うのが重要です。
怒りを上手にコントロールできると、年収が2倍になり、平均寿命が7年も長くなるらしいです。
だったらコントロール出来るようになりたいですよね。
そこで今回は、怒りをコントロールする方法、アンガーマネジメントを紹介します。
怒りたくない、抑える方法をしりたい。
イライラした場合の影響が知りたい。
そんな人は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
■アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとは、怒りを上手にコントロールして快適な生活や、
より良い人生を目指していくための方法です。
怒らない事を目標にするといった精神修行ではなく、
知識とテクニックで怒りを上手に扱うスキルです。
アンガーマネジメントは、1970年代にアメリカで生まれ、現在では日本の企業研修にも採用されています。
怒りは職場や家庭、学校などの人間関係が存在する全ての場面に存在する問題ですので、
うまく立ち回れるスキルを身に付けたら、とても役に立つスキルと言えるでしょう。
●なぜ怒りを抑えるのは難しいのか?
さて、そもそも。怒りの感情をコントロールする事は、なぜ難しいのでしょうか?
結論を言ってしまうと、教えてもらってない、からです。
誰でも小さいころに
「怒ってはダメ!」
と言われた経験がありますよね。
お母さんは、躾のつもりで言ったのかもしれません。
でも、ダメな事は知っていても
「なぜ怒ってはいけないのか?」
という事は理解していません。
知っている事と、理解している事は大きく違うのです。
もともと、怒りの感情は誰もが持っているものです。
怒る事は、生き延びる為に必要な防衛する本能や、何か物事を動かそうとして行う、表現方法や伝達手段として使われます。
ですので、怒りの感情を無くすとか抑え込む事は難しいでしょうし、方法として間違っています。
怒りの感情は悪いものではないのです。
理解して上手に付き合う事が正解です。
では具体的に何をすれば良いのでしょうか?
■アンガーマネジメント3つの実践方法
怒りは仕組みさえ知っていれば、コントロールする事が可能です。
そしてコントロールする項目は、たったの3つです。
1、衝動のコントロール
2、思考のコントロール。
3、行動のコントロール。
それぞれ説明していきたいと思います。
と、その前に。
怒りは「二次感情」と言われています。
最初に「一次感情」である、不安、恐怖、寂しさ、辛さ、恐れ、などの感情が溜まっていきます。
その溜まった一次感情が溢れてしまう事で、二次感情の「怒り」として表現するのです。
では話を戻して、順番にコントロールする項目を見ていきましょう。
●衝動のコントロール
イラっとしたり、ムカつく事があったら、次のように頭で想像してもらえますか?
ぜんぜん怒っていない状態を0。(ゼロ)
人生で経験した最大の怒りを10。
というように、今感じた怒りは10点満点で何点なのか、採点してみてください。
怒った自分をイメージして採点してみて下さい。
不思議なことに、採点に集中しているだけで段々と怒りが静まってきます。
なぜ自然に怒りが静まってくるのか説明すると。
実は、怒りのピークは6秒間と言われています。
人は怒りを感じた時、最初の6秒間でアドレナリンが強く出ると言われています。
ですので、この最初の6秒間を抑える事ができれば、怒りに任せた衝動的な行動を回避できるのです。
6秒間をカウントする
といった方法が本などに書かれていますが、私個人的にはお勧めできません。
だって怒っている最中なので。
あ!カウントしなくちゃ。
とはならないのです。
ですので、他の事に気持ちを逸らす方が、やりやすいと思います。
先ほどの採点が難しい人は、次の方法も試してみて下さい。
怒りを感じたら、息を吐ききる。です。
この時のコツは、肺の中の空気をすべて出し切ってしまう事。
息を吐ききったときには、6秒間が経過していると思います。
結構やりやすいですよ。
●思考のコントロール
自分が信じている正義や価値観を、他人が容易く破ったときに怒りが生まれます。
そのため、こうあるべき、こうすべき、といった自分の中の「べき」を無くしていきましょう。
べきの無くしかたについては、前回の記事や動画で詳しく説明しております。
リンクを貼っておきますので、確認してみてください。
怒りの原因の説明や、簡単に職場で出来る怒りの解消法を5つ紹介しております。
とはいえ、内容のエッセンスを説明すると。
怒る必要のある事と、怒る必要の無いことを区別するのが重要です。
自分と同じ価値観で生きている人。
自分とは違うが、許容範囲で生きている人。
自分と全く違っていて、許容することもできない範囲で生きている人。
世の中には、自分の価値観を中心に考えると、大きく分けて3層構造になっています。
価値観の差が理解できないのですから、永遠に話が合いませんよね。
でも、価値観を一緒にする事はできません。
世の中の価値観がひとつだと、社会が成り立ちませんから。
ですので、違う価値観を持つ人を許容しよう!というと、それも間違いです。
それは望ましいことですが、無理な話です。
ですので許容できない場合は、許容できないと諦めましょう。
みんな違って、みんないいのですから。
●行動のコントロール
怒りの感情は身近にあることほど、大きいといわれています。
最近「怒ったこと」を、4つに分類してみてください。
分け方は簡単です。
コントロール出来る事、出来ない事。
重要なこと、重要でない事。
この4つです。
まず、コントロールできない事に分類されたのであれば、重要であろうと重要でなかろうと、
変える事ができないのですから、諦めた方がはやいです。
次にコントロール出来る事だった場合、重要なことなら怒りましょう。
逆に、重要でない事なら怒るエネルギーが勿体ないので、やめましょう。
たったこれだけです。
どうですか?簡単じゃありませんか?
諦めるときは、
「まぁ、こんな事もあるよねぇ」
「うけるー!」
とでも、心の中で言っておきましょう。
■怒りのデメリットと身体への影響
ここまで聞いて下さった人は、怒りやすい人なのかな?
それとも、自分の感情をコントロールしたい!という、前向きな人なのかな?
どちらにしても、成長を目指している人が聞いてくださっていると思いますので、すばらしいことだと思います。
そんなあなたに、もうひとつオマケです。
怒りの感情を持っている事によるデメリットと、体への影響について説明して、
この記事を終わりたいと思います。
怒ることのデメリットを考えてみましょう。
「相手と気まずくなる」
「後悔する」
など、メンタル面でのデメリットが思いつくことでしょう。
しかし体に及ぼす影響の方が、実は遥かに大きいのです。
びっくりですよね。
というか、体の影響って感じにくいですよね。
でも、怒ることで体のあらゆる機能が落ち、通常の8倍程度のダメージがあると言われています。
怒りで眠れなくなって睡眠不足にもなりますしねぇ。
え?どんなダメージかって?
それは、お医者様に聞いて下さい。すみません。
怒りすぎて逆に泣いてしまっても、我慢しない方がいいですよ。
涙は心のデトックスですから。
大切なのは、怒る必要があるときにはしっかりと怒る。
怒らなくていいことは怒らない。
この線引きができることが重要です。
今回のアンガーマネジメントを学んで、怒りと上手に付き合えるようになりましょう。
私も昔、何冊かアンガーマネジメントの本を読みましたが、
個人的におすすめな本は、次の2冊です。
1冊目は
「いつも怒っている人も うまく怒れない人も 図解アンガーマネジメント」
図が多いので、理解しやすい本でした。
普段あまり本を読まない人には、2冊目の。
「マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント」
がおすすめです。
マンガ形式なので、すぐに読み終えることができます。
理解もしやすいですしね。
もし、この記事を読んでいる方が、お子様をお持ちのお母さんの場合。
おまけのおまけとして3冊目を紹介します。
「子どもと関わる人のためのアンガーマネジメント: 怒りの感情をコントロールする方法」
この本は、家庭で役に立つアンガーマネジメントが中心に書かれています。
ですので、あの場合はこうすれば良かったんだ!
と、家庭を円満にする秘訣に繋がるかもしれません。
これらの本、興味のある人は参考にしてみて下さい。
■まとめ
というわけで、ここまでの内容をもう一度おさらいしてみましょう。
アンガーマネジメントとは何か?
なぜ怒りを抑えるのは難しいのか?
アンガーマネジメント3つの実践方法。
1、衝動のコントロール。
2、思考のコントロール。
3、行動のコントロール。
怒りのデメリットと身体への影響。
お勧めのアンガーマネジメントの本について説明しました。
良かったら、ラジオ動画なので観てみて下さい。
忙しいアナタも、何か作業しながら聞き流すことができるように作ってます。
音声で聞くのも、また理解度が高くなるので良いですよ。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。