ものづくりの基本と仕事の進め方、今回は第2回目の内容です。
第2回では、責任感と責任の所在についてお話をします。これは担当業務に関する事例を踏まえてお話しますので、「会社あるある」に繋がる話かもしれません。
最近、責任を取る事をあまりにも恐れている人をよく見かけます。
責任は責任者が取るものですが、かといって種々の事から逃げてはいけません。
逃げが許される環境で仕事をしていると、それはやがて甘えになり、工場全体の、会社全体の体質に関わってくるからです。
厳しい内容ですが、何か感じて頂けると幸いです。
よければ動画も公開していますので、観てみて下さい。
一段上の職位(や客先)の立場で考える
1) 自分の守備範囲内しか考えないのは改めよ。自工程の前後、組織としての前後、それらをどう紐付けさせるかも考えよ。
これは、自分の責任の範疇のみやっていれば大丈夫、という逃げのことです。
前回お伝えしたとおり、前工程の業務では後工程の業務のことを「お客様」として対応するのが、製造工場では良好な関係になります。
この他にも設計は生産技術のことを、生産技術は製造のことを、このように組織を源流から下流に向けて「お客様」や「上位の職位」として考えておくと、自工程や自分の職務の責任が明確になっていきます。
2) 上司は何を欲して指示しているかを考えよ。
上司や仲間とベクトルを合わせる事が大事です。
勘違いの無いように補足しておきますが、意見が違う事はOKです。それは協議を重ねて解決していけば良い課題ですから。
ベクトルを合わせるという事は、同じ方向を見るという事です。
上司が全てを説明してくれる訳ではありません。全てが分かっているのなら上司も自分でやれる事は、やると思います。
故に、上司や前工程の立場のことを考えて、何を目的としているか?を明確にしておきましょう。
逆に上司は、より詳細な指示をする事も需要です。
例えば、生産性を120%にしよう!というのがミッションだったとします。
すぐに思いつくのが100個の製品を120個作れるように改善することです。
しかし上司の思いは、コストをかけずに在庫を持たずに生産性を120%にすることだったとします。
この場合は、例えば25人で100個製造していたものを、20人で製造出来るようにする事が正解になります。
このように上司は指示を明確に、詳細にしなければなりません。
でないと、勘違いによるお互いの不幸が待っています。
結果が良くならないと責任を果たした事にならない
ケジメをつけましょう。
アナタの職場環境は、馴れ合いになっていませんか?
責任の所在はハッキリさせる(誰なのか)事が重要です。責任の区分をハッキリさせる事が体質の改善につながるからです。
このときに注意しておきたいのは、
責任能力は有るか?
人員はいるか?
要望は?
出来そうにない場合は始めに訴える事が出来る空気を作っているか?
になります。
1) 自分一人で何でも抱え込むな
出来ないときは他部門からでも応援をもらう方が業務がスムーズに進みます。
このとき、出来ない理由とやる理由をハッキリさせて応援をもらうことが大事です。
また逆に、他部門も応援してあげる「身軽さ」を持ちましょう。
動画ではプロジェクトを例にしてお話していますが、時には大勢で一気に片付けた方が良い場合があります。これは連帯感につながります。
上司は互いに協力し合える環境作りを心がけましょう。
2) 事実・実体を把握しましょう。
説明できないようであれば、まだ完全に把握していないという事です。
カラ返事、うわべりになっていないませんか?
簡単に、やります、挽回します、わかりました、申し訳ない、を使うのは危険です。
後々、みんなが不幸になりますよ。
まとめ
如何でしたでしょうか?
動画でもそうですが、少し厳しい内容になったかと思います。
「できる・できない」よりも、「やるか・やらないか」として、想いがある事から始めましょう。
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